初めてのこと
降りしきる豪雨に車が水没し動かなくなる。地下鉄が止まり復旧の見通しが立たない。生活道路が大渋滞し迂回路が見つからない。突然襲ってきた初めて同然の事態に遭い、戸惑い、どうしたら良いか途方に暮れる。しかし、その困難に敢然と立ち向かい、やがて苦しい時間が過ぎ、ふうと息を吐ける瞬間が訪れる。緊張感が消え、安堵感が胸に広がる。その時、またひとつ人生の経験値が上がっています。
初めてのことは、辛いことばかりでもなく良いことばかりでもないけれど、その出来事に対処するとき、脳は目まぐるしく動いているはず。仮に、すぐAIに尋ねてしまったとしたら、このプロセスを何一つ得られません。初めてのことに出会うのは、人生という単位で見れば学びという幸せを得られる側面もあります。
著しく変貌する地球上では、今後は初めてのことだらけかもしれません。台風が東から西へ進むのは、ほんの少し前は未知の事でした。でも、今はもう慣れました。南西からやってきて北東へ駆け抜けるかつての台風のコースに懐かしさすら覚えます。異常なことを経験しても、次は的確に対処できる。
初めてエコル・ア・パンセにやって来る子どもたちもそうです。知らない子だけの部屋で数時間を過ごすことになった。初めてお家以外で歯が抜けた。初めて友だちと本気でケンカした。え、初恋を知った??ま、長くいればいろいろなことに出会うでしょう。初めてのことが、良いことの多めなことを願っています!

